風邪にかからないようにする方法

前回は、風邪にかかったときの漢方薬による初期対応について書きました。

風邪をひくと身体が強くなるのもわかりました。

でも、できることならかかりたくありませんよね。

感染症の流行期に役立つレメディと漢方を選んでみました。

風邪の予防と初期対応

まわりで風邪が大流行していたり、風邪にかかった人と濃厚接触したときにどうしたらいいでしょうか。

病気にかかってしまうのは、私たちに「その病気に対するかかりやすさ」をもっているからです。

病気に対するかかりやすさのことを罹病性(りびょうせい)といいます。

感受性ともいいます。

確かにインフルエンザやノロウイルスなどが流行しているとき、同じ空間にいても、かかる人とかからない人がいますよね。

慢性病でも同じで、生活習慣が乱れている人でも、高血圧症や糖尿病になる人とならない人がいます。

ホメオパシーのレメディは罹病性を低下させるので、病気にかかりにくくなっていきます。

病気にかからないようにしたり、健康を維持するのに一番大切なのは自然免疫です。

免疫系は感染症に対して働くだけでなく、慢性病の発症にも深く関わっています。

からだのなかで免疫に最も関わっている臓器は腸です。

腸内細菌が元気だと免疫も強くなり、健康を維持し、病気を予防することができます。

からだに触れるものやからだの中に入れるものを選ぶときは、腸内細菌にとって良いものかどうかを基準にすると間違いがないでしょう。

体質レメディで、普段から体調を整えておくのもいいですね。

風邪などの急性病は強いエネルギーをもっていますので、体質レメディだけで対処することは難しくなってきます。

そのときは、症状でレメディを使い分けていきます。

 

風邪の予防や、かかったときの初期対応として、

ホメオパシーではアコナイト(Acon.)がお勧めです。

濃厚接触があったときや、風邪にかかり始めの症状がでてきたときは、アコナイトを摂ってください。

寒気や冷えを感じるときは特にお勧めです。

Aconitum napellus   (Acon.)  アコナイト

アコナイトは高山に育つトリカブトという植物から作られるレメディです。

その成分は、附子(ぶし)という生薬として漢方治療にも古くから用いられています。
アコナイトには、変わりやすい山の天気、冷たく厳しい自然環境で生育する植物のエネルギーを持っています。

アコナイトが適する症状は、突然、激しく発症し、落ち着きがなくなったり不安感を伴います。

冷たい風に当たったり、冷えから起こる症状、寒気や発熱などの感染の初期症状、ショックや恐怖のあとに発症した症状、夜におこった症状などに使われます。

あらゆる炎症の初期段階に、まず考慮されるレメディです。

元々はバイタリティがあり、健康な人ですが、恐怖や天候の変化に敏感で強い恐怖を感じてしまいます。

病人は落ち着きがなく、興奮しやすくなります。

 

死にも敏感になり、

「今、ここで死んでしまう」と感じたり、

自分が死ぬ日時まで予言してしまうことがあります。

 

これらの恐怖を取り除くのがアコナイトです。

病気にかかりはじめの恐怖をとりのぞき、癒やしを与えてくれます。

 

アコナイトの症状のまとめ

・突然、激しく、苦痛をもってはじまる症状

・強烈な恐怖を感じ、いてもたってもいられなく落ち着きがない

・顔は赤く、心臓がドキドキする

・夜に悪化する

・冷たい風にさらされたり、ショックや恐怖を体験したあとに起こる

・ヒリヒリとした焼ける感じがある

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

漢方薬を使うなら、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がお勧めです。

補中益気湯は感染予防効果だけでなく、風邪にかかった後の身体のだるさにも有効です。

人参と黄耆(おうぎ)が含まれた「参耆剤(じんぎざい)」と呼ばれる漢方薬で、元気をつけてくれる作用があります。

日常生活の中でも一時的に忙しくなったときなど、過労により身体のだるさを感じるときにも補中益気湯はお勧めです。

疲れて手足が抜けるようにだるい時。

ちょっと活をいれたら元気になれそうな時。

イメージとしてはファイト一発の栄養ドリンクでしょうか。

 

インフルエンザに対する補中益気湯の予防効果

補中益気湯でインフルエンザを予防できるのかについて、臨床研究がありますので簡単にご紹介します。

新見正則先生はかつて勤務されていた病院で、職員を補中益気湯を飲む人と飲まない人に分けて、8週間観察しました。

その結果、

・補中益気湯を飲んでいた人で、インフルエンザにかかった人は179人中1人

・補中益気湯を飲まなかった人で、インフルエンザにかかった人は179人中7人

二つのグループを比較すると、統計上p<0.05の有意差をもって、補中益気湯がインフルエンザを予防できたことが示されました。

 

 

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