ホメオパシーとは

ホメオパシーとは病気の人を健康にする医療体系です。

ごく微量で低濃度の「似たもの」が、治癒に向かうエネルギーを刺激します。

わたしたちが本来持っている、自然治癒力を活かして健康に導く自然療法です。

 
 
 

世界の80カ国以上で用いられ、世界保健機関(WHO)に認められている補完・代替医療です。

特にヨーロッパ諸国で盛んに利用されているほか、インド、中南米などでも広く利用されています。

スイスなど医療保険が適応されている国もあります。

世界の王族をはじめ、世界各国の富裕層、スポーツ選手、著名人などにもホメオパシー愛好家が多く存在しています。

ホメオパシーについて、もっと詳しく見てみましょう。

ホメオパシーの基本原理

ホメオパシーは1790年代に、ドイツ人医師ハーネマンによって確立されました。

ハーネマン肖像画
ハーネマン肖像画

ホメオパシーとは「病気に類似した結果を作り出すもの」を意味します。

「類似の法則」と「効果の出る最小限の投与」の二つの原理を基礎にした治療方法です。

類似の法則とは、

「健康な人においてある症状を引き起こせるものは、それと似た症状を持つ人を癒すことができる」

というものです。

 

なんだか、よくわかりませんね。

 

例えば、

風をひいて熱が出はじめたときに、体を温める作用のある葛根湯を飲みます。

布団にくるまって体を温かくしていると、じんわりと汗が出たあとにスッキリして治ってしまうのは、類似の法則を利用したものです。

 
 

ほかにも、

大切な人を亡くして悲しんでいるときに、明るく「がんばって!」と言われるよりも、

静かな音楽や、気持ちを理解してくれる人が寄り添ってくれるほうが、よほど楽になるでしょう。

類似の法則は、身近にある法則なのです。

 
 

ホメオパシーでは、たった一種類のレメディを必要最小限度で用います。

一か月に数粒程度飲んでいただくことが一般的です。

 

病状を引き起こす原因となる物質を極微量に投与して、自然治癒力を強力に刺激することによって、自分の力で病気を回復させることができるのです。

ホメオパシーの歴史

ハーネマンが類似の法則に注目したのは、キナという植物がきっかけでした。

彼がウイリアム・カレンの薬効書の翻訳をしていたとき、「キナ皮の苦味成分がマラリアの治療に有効である」という記述を見つけました。

苦いものならほかにいくらでもあるのに、なぜキナでなければならないのか納得ができませんでした。

 

そこで自ら実験台となってキナを服用したところ、発熱、悪寒、下痢、腹痛などが周期的におこる、というマラリアに非常によく似た症状が現れました。

服用をやめると症状も消えました。

この実験を何度もくりかえし、「これは何かの原則ではないか?」と考えました。

 
 

「健康な人に症状を引き起こすことができるものが、その症状のある人を治すことができるのではないか」

という仮説を立て、そこから類似療法の研究を開始し、試行錯誤を経てホメオパシー医学を確立していきました。

 
 

「似たものが似たものを治す」という治療法の起源は、紀元前のヒポクラテスに遡ることができます。

ハーネマンはその治療法を、「薄めて、強く振る」ことによって作った薬を用いることによって確立しました。

そして、「類似の苦しい症状」という意味のギリシャ語を元に、ホメオパシーと名づけました。

以後200年以上現在まで、多くの臨床経験によって支えられて発展してきています。

レメディとは

ホメオパシーの薬は、レメディーと呼ばれます。

レメディは、再び健康にさせるために働きかけるエネルギーを持っています。

 

re(戻す)、medium(中間)という言葉からつくられた名前で、中庸に戻すという意味があります。

調和がとれている状態が健康である。

健康な体に戻ることへの願いが込められているのですね。

レメディは主に自然界に存在する植物、鉱物、動物などから作られていて、化学薬品は使用していません。

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レメディーを作る際には、物質がもつ毒性を避けるために、元の物質がほとんどないか、まったくない状態まで薄めたものを使います(希釈)。

このため、レメディには副作用の心配はありません。

 

さらに薬を希釈するときに、その液の入っている容器をよく振ることによって、元の物質にあったエネルギーを薄めた液体に伝えていきます(振とうによる活性化)。

薄めて、強く振ることによって活性化された溶液を、小さな砂糖玉に振りかけたものをホメオパシーの薬として使っています。

乳幼児や妊婦さん、高齢の方でもレメディを飲んでいただくことができます。

現代西洋医学との違い

現代医学は外傷や感染症の治療から始まった医療ですから、救急救命治療や急性病の症状緩和に非常に優れています。

内科的治療では、熱が出ていれば解熱薬、眠れなければ脳の興奮を抑える薬、高血圧であれば血圧を下げる薬・・というように症状を抑えたり、検査の数値を正常に近づける薬を使用します。

これを対症療法と呼んでいます。

薬は症状を抑えたり、検査値を正常に近づけることはできても、病気をなおしているわけではありません

風邪なら数日で自然に治ってしまいますが、不眠や高血圧などは薬を飲み続け、だんだん効果が弱くなって薬が増えていったいりすることもあります。

 

西洋医学は主に対症療法を行っているのに対して、ホメオパシーは、自己治癒力によって心身の治癒を促進させることを目的としています。

自然治癒力のちから

胃潰瘍を例に考えてみましょう。

胃潰瘍は、胃酸が粘膜を傷つけることによって生じるものですから、治療には強力な制酸剤が用いられます。

昔は手術で胃を切りとるしかありませんでした。

現在は、制酸剤のおかげで胃潰瘍は飲み薬で治せる病気になりました。

でも、制酸剤は胃酸の分泌を抑えるものであって、潰瘍を修復するわけではありません。

修復は自然治癒力で行われているのです。

ホメオパシーがやっていること

心配が原因で潰瘍が生じている場合は、制酸剤を飲んで治っても、心配をするという心の病がある限りは、また潰瘍が生じてしまいます。

ホメオパシーは、人を健康にすることを目的としています。

健康を取り戻すためには、体の一部の状態を変えるだけでは不十分であり、人全体をみる必要があると考えます。

つまり、胃潰瘍を診るだけでなく、患者さんがどのようなことを心配しているのかを認識することも大切になってきます。

 

病気になった原因や体質などが一人ひとり異なるため、同じ病気でも一人ひとり最適なレメディが異なります。

ホメオパシーでは、患者さんの身体、感情、精神に現れる状態を詳しく観察して、その人らしさを見つける作業を行います。

そこから、そのひと全体の状態に最も類似したレメディーを一つ選び出します。

レメディーによって自然治癒力が刺激されて、傷ついた組織を修復したり、環境から来るストレスに対処して、健康を取り戻すのを助けてくれるのです。


この世に、完璧な治療法は存在しません。

インドがイギリスから独立するときに、イギリスのものを多数排斥しました。

そんななか、マハトマ・ガンジーはイギリスからはいってきたホメオパシーを残したそうです。

マハトマ・ガンジーは次のような言葉を残しています。

「ホメオパシーは、経済的にも心身にも優しく治療する最新の洗練された治療法である。」

「ホメオパシーは、その存在を嫌うものもいるが、他のどの治療法よりも最も多くの症例を治癒に導き、より安全でより経済的で最も完全な治療法であることは疑いもない。」


多くの方にホメオパシーを利用して健康になっていただけますことを、念願しております。