レメディにはおまけがついてくる
最近、ティッシュソルトに注目しています。
ティッシュソルトは
サプリメントのように捉えられていることが多いのですが、
その効果は確実で、
体質に近ければ深い治癒をもたらす力を持っています。
ティッシュソルトを編み出したシュスラー博士は
ティッシュソルトだけを用いて診療を行いました。
その治療成績は非常に素晴らしく、たいへんな人気を博しました。
ティッシュソルトは、
ホメオパシーよりも浅いアプローチ
と言われますが、臨床で十分通用することがわかります。
思いがけないおまけが付いてきた話
よく使われるソルトのひとつに
Ferr-p.(フェーラムフォス)
があります。
Ferr-p.(フェーラムフォス)は
炎症が起こった時に一番最初に飲むソルトです。
なんとなく喉が痛くて、風邪を引いたかも・・
という方がいました。
ホメオパシーなら
炎症の初期段階にアコナイトを使うことが多いのですが
寒さがきっかけになっていたり、
恐怖や激しさなどのアコナイトを思わせる特有の症状がありません。
Ferr-p.(フェーラムフォス)のティッシュソルトを提案しました。
ティッシュソルトなので、
症状の経過を見ながら繰り返し飲んでもらいます。
数日後、
「半日ほどで喉の痛みはなくなりました。
何となく風邪は抜けきっていない感じがするので
3日ほど続けて飲んだらすっきりしました!」
とご報告いただきました。
本当によかったです。
ここまでは、何でもない話ですがこれだけでは終わりません。
さらに1週間後、
「思い出せないくらいずっと何年も下痢だったのですが、
フェーラムフォスを飲んでから普通の便になりました。」
不思議な話に思われるかもしれません。
古典的な本を読んでみると
シュスラーのティシューソルト12種類 -ケース編- に
”何年も続いている慢性的な下痢、Ferr-p.で治癒した。”
という記載がありました。
シュスラーのティシューソルト12種類 -マテリア・メディカ編-
のFerr-p.を読むと
”腸絨毛の筋肉壁が鉄分子の均衡の乱れから弛緩すると、結果として下痢が起こる。”
と書かれています。
難しくてよくわからないけど、
その機序も生化学的に説明されていたのですね。
ですから
Ferr-p.で慢性の下痢が治るというのは、十分にありえる話なのです。
風邪症状でレメディを飲んだら
おまけで、慢性の下痢が治ってしまう。
このようにして、
体全体がよくなっていくのがホメオパシーの世界です。
下痢が治ってよかったですね
とお伝えしたところ、
「下痢だというだけで、何も困っていたわけではないのです。
下痢のほうが腹圧もいらずにスッキリと出るので、かえって楽でした。」
とおっしゃっていました。
うーん、そうでしたか。
治っちゃってごめんなさい。
Focusというマテリアメディカ(薬物辞典)を読むと
”特徴がないことがFerr-p.の特徴”
と一番最初に書いてあります。
何か付随する症状があるわけでもなく、
”ただ下痢であるだけ”
それが、Ferr-p.の特徴だったと言えるのかも
と拡大解釈して思ったりしました。
ティッシュソルトの特徴
ティッシュソルトは
ホメオパシー的な要素もありますが、厳密にはホメオパシーではありません。
生化学的な理論に基づいて説明されるため、
ティッシュソルトは現代人には理解しやすく、使いやすいという特徴があります。
12種類のソルトを使いこなすことができたら
本当に頼りになる自然療法です。
ふだん元気に過ごしている人が
ちょっと調子が悪い時に
ホメオパシーよりも簡単にレメディを選べたら
ものすごく便利ですよね。
頼れる、使える、体が整うティッシュソルトを
皆さんと一緒に勉強できるように
ティッシュソルトの基本講座を準備しています。