片頭痛でみるホメオパシーのコストパフォーマンス
片頭痛の新薬
2021年4月に片頭痛の新薬が発売されました。
今流行の抗体医薬というもので、脳血管に作用して頭痛を引き起こす物質を抑えこむことで、片頭痛の発作を抑えてくれる薬です。
中枢神経に作用して、片頭痛の痛みを感じさせないようにします。
医療系のサイトに、”「スゴイ」実力″ という見出しつきでこの薬が紹介されていた記事がありました。
薬を使用した人の半数の人が、片頭痛発作の回数が半分に減ったそうです。
そして、薬の値段も気になりますよね。
この新薬は注射薬で、1本4万5000円です。
診察料などもかかりますから、
初回は2本打つため、3割負担の人で約3万円になります。
その後は、毎月1本注射します。
3割負担の人で約1万5000円です。
たまには検査もするでしょうし、最初の一年間の支払いは、およそ20万円にもなる計算です。
ずっと打ち続けるのでしょうか?
ホメオパシーは経済的
この記事を読んでいて、ホメオパシーのセッションが頭に浮かびました。
ホメオパシーでは1対1のセッションをするときに、クライアントさんの身体症状だけでなくこころの問題もお聞きします。
レメディを摂ってフォローアップをしていくと、最初に困っていた問題が解決されるだけでなく、心も身体も丸ごと健康になっていくので、程なく卒業されていきます。
新しい生き方を見つける方もいらっしゃいます。
もちろん、ホメオパシーは万能ではありませんし、効かない人もいます。
最新薬ほどの高価な薬を飲まなくても、高血圧や糖尿病などの慢性病で病院に通うと、ずっと薬を飲み続けることになりますから、生涯に発生する医療費はホメオパシーの比ではないことは容易に想像できるでしょう。
個人的には、化学合成した物質をずっと摂りつづけて大丈夫なのだろうか?という思いもあります。
片頭痛がホメオパシーでよくなった症例
20年以上も片頭痛でお困りの方に、セッションをさせていただいたことがあります。
片頭痛に効果のある薬として、抗うつ薬、抗てんかん薬、降圧薬などいろいろ病院で処方されてきていました。
どれも効果がなく、体質かとあきらめておいででした。
発作が起こると動くこともできなくなり寝込んでしまうので、日常生活にも仕事にも支障をきたしてしまい、たいへんお困りでした。
トリプタン製剤が使えるようになってからは、頭痛は半日から1日くらいで治まるようになりましたが、頭痛のためにQOL(生活の質)が低下しているのは明らかでした。
ホメオパシーセッション後の変化
ホメオパシーのレメディをとったあとの最初のフォローアップのセッションでは、雨が降る前に必ず起こっていた頭痛がほとんどなくなっていました。
頭痛がまったく起こらなくなくなったわけではありませんが、かなり良い反応が見られたと思います。
ホメオパシーは大きな変化を得られることもありますが、
ゆっくりと、月単位、年単位で少しずつ良くなっていくものです。
印象的だったのは、次のようにおっしゃられたことでした。
「こころが穏やかになって、いままでは規則を外れた行動を見るのが許せない性格だったのですが、今は苦もなく許せるようになりました。」
片頭痛とはどのような病気?
片頭痛とは、吐き気や嘔吐を伴うズキンズキンと拍動するような強い頭痛が特徴です。
身体を動かすと痛みは悪化します。
光や音に敏感になるため、暗くて静かなところで休むしかありません。
発作は長いと3日も続きます。
男性より女性に多く、人口の8.4%が片頭痛を持っているといわれています。
片頭痛で困っている人は決して少なくないことがわかります。
片頭痛に効く漢方薬
せっかくですから、片頭痛によく使われる漢方薬をご紹介します。
呉茉萸湯(ごしゅゆとう)
片頭痛のファーストチョイスは呉茉萸湯(ごしゅゆとう)です。
トリプタン製剤を使用している人は一度は試してほしい漢方薬です。
頭痛のときに吐き気をともなう人にむいています。
発作のないときに毎日飲み続けると、半数以上の人は、発作の頻度が減ったり、トリプタン製剤がいらなくなったりします。
人によっては発作時に呉茉萸湯を飲むと治まる人もいます。
呉茉萸湯は結構苦いお薬なのですが、「おいしく飲める」人や「まずくても飲める」という人は効果が期待できます。
漢方薬は飲んだときに感じる味も大切です。
無理はしないでください。
五苓散(ごれいさん)
天候の変化によって頭痛が出る人に喜ばれることが多い漢方薬です。
頭痛以外に特別の症状がない人に良いといわれています。
呉茉萸湯が効かないときにも試してみるお薬です。