骨折したときのセルフケア -初期対応からリハビリまで

家族が転んで腕の骨を折ってしまいました。

二の腕が内出血をおこして、パイナップルのようにぷっくりと腫れてしまっています。

打ち身だけならいいのだけれど・・・・

 

ケガをしたときは、できるだけ早くアコナイト(Acon.)を摂ります。

レメディキットのたいてい一番左上のひとつめにあるレメディです。

 

アコナイトに続いて、アルニカ(Arn.)を摂ります。

アルニカは外傷の代表レメディです。

打撲による軟部組織の損傷の治癒を促します。

アルニカは怪我をなおすだけでなく、怪我をしたことで傷ついた人も癒やしてくれます。

大怪我のときは、何度かくりかえして摂ります。

<傷ついた人を癒やすアルニカ>  https://kyoto-homeopathy.com/arnica/

 

それから、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を飲んでサポートしました。

桂枝茯苓丸は女性の3大漢方薬の一つですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ドラッグストアで購入することができます。

内出血を伴う打撲、外傷に使う漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は漢方用語でいう駆瘀血(くおけつ)剤です。

瘀血(おけつ)とは漢方的な概念で、血液がうっ滞した状態をさします。

内出血をおこしてそこに古い血が溜まっているから、駆瘀血(くおけつ)剤を使います。

 

桂枝茯苓丸は細い血管の流れを良くしてくれますので、傷んだ組織の修復が早くなります。

打ち身、ねんざをしたら、桂枝茯苓丸をとりあえず1包です。

手術を受けた時にも、桂枝茯苓丸を飲むと術後の経過が良くなります。

 

治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)も打撲やねんざで患部が腫れて痛むときに使います。

通導散(つうどうさん)は、特に痛みのひどい時に。

昔、百叩きの刑にあった人に通導散を飲ませていたそうです。

そうしないと、死んでしまうから・・・と聞きました。

 

アルニカと桂枝茯苓丸のおかげでしょうか、動かさなければ痛みがない状態で過ごすことができました。

でも、腕に力が入らなくて垂れてしまっています。

まるで、クレイアニメのピングーの第2話「ピングーの魚つり」に出てくる

アザラシのロビがケガしたときの手のようです。

・・・⇑ご存じの方いらっしゃいますか?

病院でレントゲンを撮ってもらったら、骨折していました。

幸いにも骨のずれは大きくなかったため、保存的に固定をして治療していくことになりました。

腕を三角巾で吊って、動かないようにバストバンドで折れたほうの腕と胴体をぐるりと包んで1ヶ月固定します。

腕を吊るだけでも、かなり楽になったと言っていました。

 

この段階でもホメオパシーでサポートすることができます。

骨折したときのホメオパシー

シンファイタム Symph.   Symphytum

シンファイタムは「骨接ぎレメディ」と呼ばれる骨折の回復に欠かせないレメディです。

コンフリーというハーブから作られます。

 

「骨を接合する」と言う意味のコン・フィルマがなまってコンフリーと呼ばれるようになったといわれています。

学名のシンファイタムはギリシャ語のシンフォ(結合する)から名づけられました。

どちらも、骨折と深い関係があるハーブであることがうかがえます。

 

シンファイタムは折れた骨をくっつける力が強いので、骨を整復したあとに使います。

変な形でくっついちゃったら困るでしょ。

低いポーテンシーで1ヶ月くらい続けます。

 

今回も、骨の状態を確認してからシンファイタムを摂りはじめました。

 

カルク・フォス Calc-p.   Calcarea phosphorica

リン酸カルシウムから作られるレメディです。

リン酸カルシウムは骨や歯の主成分です。

折れた骨と骨の間にできる新しい骨を丈夫なものにしてくれます。

骨折の治りを良くするために、シンファイタムと併用して使います。

同時ではなく、朝と夜とかのように時間をあけてとるようにしてください。

 

 

レメディでサポートしていることで、経過中は心配することなく過ごすことができました。

無事に骨が接いたら、今度はリハビリが必要です。

1ヶ月肩を動かしていないので、肩関節の拘縮がおこってしまいます。

拘縮は、筋肉が弱くなったり、柔軟性が失われて関節が硬くなっている状態です。

このリハビリは痛いけど物理的にバリバリやっていくのが一番です。

 

やんちゃな家族がいる方には、怪我をフォローするレメディや漢方薬を用意しておくことをお勧めします。

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