ブレインフォグ

頭がだるくて、ボーっとして・・

『風邪を引いて、すぐに良くなったけど

無理をしたら2度も症状がぶり返してしまって

今度は頭がだるくてしょうがない』

『頭がボーっとして寝ているしかない』

という

学生さんがいました。

普段はとても元気な方です。

 

詳しく症状を尋ねてみると、

・頭がだるくてボーっとする

・ものを考えることができないので

・ベッドで寝ていることしかできない

のが一番困っている、と。

 

ほかには?

・おでこが痛くて

・ふらふらして

・体がだるくて

・イライラして

・咳が出て痰が出て・・・

 

それは困りましたね。

頭がだるくてボーっとするのは

いわゆる

ブレインフォグみたいなものでしょうか。

全体を見てみると

風邪を何回もこじらせて弱ってしまっている

様子がとにかく目立ちました。

幸いにも

この方の体質レメディを知っていたこともあって、

候補レメディがすぐに決まりました。

*****

Phos-ac.(フォス・アシッド)を1粒飲んでもらいました。

そうしたら、

とたんにぐーっと深く眠ってしまい、

翌朝はかなり元気になって

頭もすっきりしていたそうです。

Phos-ac.(フォス・アシッド)

Phosphoricum acidum (Phos-ac.)はリン酸から作られたレメディです。

ホメオパシーの3大お疲れレメディの一つで、

特に精神、感情面の疲れに良いレメディです。

親しい人を亡くしたときのような、

悲嘆などの精神的ショックによく使われます。

でも、精神面のみならず身体の衰弱にも

活躍してくれる頼もしいレメディなんですね。

とにかくエネルギーが欠如してしまった時には

Phos-ac.(フォス・アシッド)が候補の一つになります。

Phos-ac.に関連して

悲嘆のレメディと言えば、

イグナシア(Ignatia)が有名です。

「失恋レメディ」とか、

「お葬式レメディ」

などの別名を持っているレメディですね。

イグナシアの人は、

悲嘆に暮れていても

まだ奥底には力を持っています。

イグナチウス豆から作られたレメディですので

これから発芽して成長していくパワーを秘めているのです。

印象的なケース

以前、

「とにかくやる気がおきない」

ために困っている人の

ライブセッション動画を見せていただいたことがあります。

母親を亡くしてから、

エネルギーが抜けたようになった人でした。

相当なショックだったのですね。

Phos-ac.を処方された後のフォローアップでは

まず容姿の変化に驚きました。

ぼさぼさだった髪にはパーマがかかり

背筋がしゃっきり伸びて

別人のようでした。

仕事にも再び取りかかり、

また新しい人生を進み始めていました。

やっぱりホメオパシーはすごいです。

 

Phos-ac.は基本キットには含まれていないレメディですが、

守備範囲は広く、

病後に弱ってしまった人にも

よいレメディです。

 

元気になった学生さんに

頭がぼーっとしていた時のことを

改めて尋ねてみたら、

「考える力が30%しかなくて、何もできなかった」

と教えてくれました。

 

こんなに切れ味よく

頭のもやもやを取り去ることができるのは

ホメオパシーならではですね。

慢性化する前に対処できたことが

速やかに良い結果を得ることにつながりました。

自分の体質レメディを知っておくと

何かあったときに早く対処できるようになります。

どんな場合でも、

こじれたり

慢性化しないように

早めの対処が肝要です。

 

 

 

 

 

 

 

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