痛くて動けないときのレメディ— ブライオニア
”こむら返りになって、漢方薬を飲んで筋肉のひきつりはおさまったけど、ふくらはぎの痛みが残って、歩こうとすると痛みが強くなってい困っている”
というご相談をいただきました。
飲まれた漢方薬は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)ですね。
芍薬甘草湯は、筋肉がキュキュキューっとけいれんして痛むときの特効薬です。
こむら返りのほか、胃けいれん、ぎっくり腰、生理痛、胆石痛、尿路結石などの、どうしようもない強い痛みを、すみやかに緩和してくれるありがたい薬です。
わずかな動きでも悪化するときのレメディはブライオニア<Bry.>です。
ブライオニアを一粒飲んでいただきました。
「夜に飲んだあと痛みが引いてきて、ゆっくりお風呂に入ることができました。翌朝には普通に歩けるようになっていました」
と連絡をいただきました。
ブライオニアの中心テーマは「乾燥」
ブライオニアは、ホメオパシーのセルフケアでは痛みや風邪症状に使われます。
ブライオニア (Bryonia alba) というウリ科の植物の根からつくられます。
かぶのように大きくふくらんだ根が特徴で、水分を貯えることができるため乾燥地でも生育できる植物です。
ブライオニアの中心テーマは「乾燥」です。
身体症状も「乾いている」し、精神症状も「乾いている」人です。
身体面では
粘膜、漿(しょう)膜に潤いがないため、わずかな動きでも、きしんで痛みを感じます。
動くと症状が悪化し、痛みと気分不快をおこすのでじっとしています。
のどが激しく渇いて、大量の水をごくごく飲みます。
急性の状態では、次のようなときにブライオニアを試してみてください
発熱・・のどが渇いて、大量の冷たい水を欲しがります
風邪やインフルエンザ
咳・・乾いた咳が出ます。咳のときに痛みを伴います
水ぼうそう・・ひどい咳をともなうときに
おたふくかぜ
頭痛・・動くことで悪化します
便秘・・水気がなくて硬い便です
吐き気、嘔吐・・動くと気持ちが悪いので動けません
乳腺炎・・動くと痛むので、お乳を押さえて歩きます
関節痛・・関節を強く押さえると楽になります
腰痛・・動くと悪化するのでじっとしています
ねんざ、筋違い
骨折
痛い、動けない、のどが渇くの3つがキーワードですね。
ブライオニアを体質的に必要としている人は
精神面も乾いているので、安定・安心・保障を求め、物欲が強くお金などに執着します。
物質面において、喪失感を持っています。
このため、
貧乏を恐れて、いつも仕事のことが頭からはなれません。
勤勉でまじめな人ですが、お金や仕事の話ばかりします。
財産が不安定になると、イライラしたり、不安になり、落ち込んでしまいます。
人に干渉されるのが嫌いで、一人でいるのを好みます。
人に対する態度は、ドライです。